
インデックス投資と高配当株投資は結局どっちがいいの?両方やった方が良いのかな?
こんな疑問にお答えします。

迷いながら投資を始めるのはとても危険です。この記事でしっかりそれぞれの特徴を把握して、しっかり自分で考えてから投資を始めましょう。
・インデックス投資の特徴
・高配当株投資の特徴
・【良いとこ取り】米国高配当株ETF投資という選択肢
・結論:正解は人によるからあなたに合うやり方を選ぼう
・まとめ:しっかり考えてから投資を始めよう!
「株への長期投資をしたいけど、何を基準にインデックス投資か高配当株投資かを選べば良いの?」
「両方やるべき?どちらか選んだほうが良い?」
こんな風に思っていませんか?

僕も株を始めるまでは同じ悩みを持っていました!
せっかく投資をはじめても、それぞれの特徴を知って正しい方法で投資をしないと、資産がうまく増えていきません。
そこで今回は、「インデックス投資と高配当株投資の特徴」から「結局どうしたら良いのか」まで解説します。
因みにこの記事を書いている僕は、株式投資歴6年程で現時点で通算800万円以上の利益を出し、資産は3千万円を超えました。
この記事を読めば、少なくともどちらの投資をやれば良いのか迷う事は無くなります。
結論は、「正解は人によるからあなたに合うやり方を選ぼう」です。
では、行きましょう!
インデックス投資の特徴

インデックス投資とは
インデックス投資とは、「日経平均」や「TOPIX」、「ダウ平均」や「S&P500」などの株価指数(インデックス)へ投資する事です。
もう少し詳しく書くと「いずれかの株価指数と同様の値動きとなるように作られた、いろいろな企業の株を詰め合わせたセット商品」へ投資する事です。
そして、このセット商品を「投資信託」と言います。

株価指数って何?

ざっくり言うと、「日経平均」や「TOPIX」は日本株全体の動き、「ダウ平均」や「S&P500」はアメリカ株全体の動きを表していると理解してください。
正確には、例えば「日経平均」と「TOPIX」であれば、日本株全体の動きを表している事は同じですが、その計算式や計算に使う銘柄が違うため、価格は異なってきます。
「ダウ平均」や「S&P500」も同様で、計算式や計算に使う銘柄が違います。
ですが、ざっくりと「日経平均」や「TOPIX」は日本株全体の動き、「ダウ平均」や「S&P500」はアメリカ株全体の動きと理解しておけばOKです。
インデックス投資のメリット
次にインデックス投資のメリットについて解説します。
そのメリットとは
- 長期的には最も利益を出せる可能性が高い(プロにも勝てる)
- 専門的な知識が不要(勝手に分散投資)
- 買うタイミングを気にする必要がない
- 一度設定すれば放置でOK(管理が不要な自動積立)
- 少額から始められる
の5つです。
長期的には最も利益を出せる可能性が高い(プロにも勝てる)
インデックス投資と言うのは、長期的には最も利益を出せる可能性が高く、現状で投資の最適解であることが広く知られています。
投資のプロ達がタイミングを見計らって株を頻繁に売買しても、インデックス投資を上回れるのは10%以下ということが研究結果から明らかになっているのです。
もちろん、これらの研究は過去のデータを基に導き出されているので、将来的にその通りになるとは限りません。
でも、少なくともこれまでは、投資の素人が何も考えずにインデックス投資をした方が、プロがあれこれ考えて投資をするより利益が出せた事は事実なのです。

長期投資ならインデックス投資が一番利益を出せるんだね!
専門的な知識が不要(勝手に分散投資)
インデックス投資は、専門的な知識が不要です。
なぜなら、あなたはどの株価指数に投資するかさえ決めてしまえば、その指数と同じ動きをするセット商品(投資信託と言います)を世界的に有名な企業達が用意してくれているからです。
あなたがやることは給料天引きの貯金と同じように、毎月積み立てで投資信託を購入するだけで、知識は全く必要なく、投資による利益を得る事ができます。
そして、セット商品なので、当然いろいろな株に勝手に分散投資されることになりますので、リスクも軽減できます。

どの株価指数がおすすめ?

アメリカのS&P500もしくは全世界株がおすすめです。
アメリカのS&P500もしくは全世界株のどちらが良いかは、まさに「神のみぞ知る」です。
甲乙つけがたく、もはや個人の好みで選ぶしかないでしょう。
その辺りも以下の記事で解説していますので、よろしければどうぞ。
買うタイミングを気にする必要がない
インデックス投資は、毎月定額を積み立て投資する事が利益を出すコツで、この手法をドルコスト平均法と言います。
この場合、毎月定額購入なので、買うタイミングを気にする必要が全くありません。
では、なぜドルコスト平均法が良いのかと言うと、株価が高い時は少ない量を購入し、株価が低い時は多い量を購入できるので、長期的には取得単価が平均化されるからです。

一括で買ってしまうと、高値掴みになってしまう可能性があるんだね!
高値掴みすることなく取得単価を平均化しておけば、市場の成長に合わせて長期的に右肩上がりになっていく株価指数に投資すれば、将来的には必ず利益を出すことができるのです。

「長期的に右肩上がりになっていく株価指数への長期投資」⇒「ドルコスト平均法が有効」⇒「買うタイミングを気にしなくて良い」というロジックです
「長期的に右肩上がりになっていく株価指数への長期投資」ができる可能性が高いインデックス投資だからこそのメリットと言えます。
一度設定すれば放置でOK(管理が不要な自動積立)
インデックス投資は、証券会社に口座を開き、PCから一度設定をしてしまえば、あとは証券会社が自動で毎月引き落として投資信託を購入してくれますので、あなたは放置しておけばOKです。
あなたがやることは給料天引きの貯金と同じです。

面倒くさがりな僕でもできそうだ!
証券会社はネット証券であればどこでも良いのですが、よく分からない人は以下の記事を参考にしてください。
少額から始められる
インデックス投資は、少額からはじめられます。
それこそ100円からでも積立可能ですので、誰でも投資する事ができます。
投資する金額が少なければその分リターンも小さくなるのである程度の金額を投資したほうが良いのですが、どうしても不安な方は、初心者のうちは少額から始めて徐々に慣れていくというのも一考です。
インデックス投資のデメリット
最強に思えるインデックス投資にも当然デメリットはあります。
そのデメリットとは、
- 利益を受け取れるのは数十年先(日々の使えるお金は減る)
- 売るタイミングを考える必要がある
の2つです。
利益を受け取れるのは数十年先(日々の使えるお金は減る)
インデックス投資は、長期的に最も利益を出せる可能性が高いと書きましたが、それは複利の力を最大限使えるからです。

複利って何ですか・・・?
例えば、1,000万円を年利5%で20年間運用した場合、単利よりも複利の方が650万円も利益が大きくなります。
複利の力を使うには、利益を再投資する必要がありますので、利益が出てもそのお金は一切使えません。
数十年後に自分が目標とする金額になって初めて、利益を受け取れます。
よって、毎月積み立てる分、目標を達成するまでは、ただ日々の使えるお金が減ることになります。
売るタイミングを考える必要がある
インデックス投資は、高配当株投資のように配当金は受け取れませんので、どこかのタイミングで売る必要が出てきます。
いざ、現金化しようとしたときに、リーマンショック後のような株安になっていれば、その時点で売るのは損です。
このように、売るタイミングで自分が得られる利益がぶれてしまう事になりますので、売るタイミングを考える必要があります。
ただ、これも既に最適解は出ていて、後で解説しますが、毎年資産の4%を定額で取り崩すというやり方が良いことが分かっていますので、あまり気にしなくても良いかもしれません。
高配当株投資の特徴

高配当株投資とは
高配当株投資とは、その名の通りで、配当金が多く出る銘柄を保有して、配当金を受け取るという投資法です。
この配当金による利益をインカムゲインと言いますが、一方で、保有する銘柄の株価が上がればその差益を得る事も出来ます。この利益をキャピタルゲインと呼びます。
よって、高配当株投資では、インカムゲインとキャピタルゲインの2種類の利益が期待できます。

ふむふむ。高配当株投資では、2種類の利益を得られるんだね!
高配当株投資のメリット
高配当株投資のメリットを解説します。
- すぐに配当金と言う不労所得が得られる
- 売るタイミングを気にする必要がない
の2つです
すぐに配当金と言う不労所得が得られる
何といってもこれが最大のメリットですね。
憧れの不労所得が手に入ります。
不労所得とは、あなたが寝ていても入ってくるお金の事です。

最高だ!最高すぎる!
この不労所得が多くなれば、それだけ「経済的自由」が近づいてきます。
経済的自由とは、働くも働かないも自由なお金に縛られない生活の事で、誰もが一度は憧れた事があるのではないでしょうか。
最近では、この経済的自由を「FIRE」と呼んだりもします。
興味のある方は以下の記事もご参照ください。
≫FIRE(経済的自立)という生き方について
売るタイミングを気にする必要がない
高配当株投資は、配当金と言う形で収入を得られるので、一度買った株を売る必要はありません。
なので、売るタイミングを気にする必要がないのです。
もちろん、想定外の理由により売る事もあるかもしれませんが、高配当株投資に関しては、基本的には売らなくて良い事が投資の成功を意味すると思って良いでしょう。
高配当株投資のデメリット
次に高配当株投資のデメリットを解説します。
- トータルの利益はインデックス投資に劣る可能性が高い
- 専門的な知識が必要
- 買うタイミングを考える必要がある
- ポートフォリオを自分で管理する必要がある
- 減配リスクがある
の5つです。
トータルの利益はインデックス投資に劣る可能性が高い
高配当株は、インカムゲインとキャピタルゲインの2種類の利益が期待できるから、多くの利益が得られると思うかもしれませんが、そう単純ではありません。
もちろん一概には言えませんが、トータルの利益はインデックス投資に劣る可能性が高いです。
なぜかと言うと、高配当株投資は、
- 株価の値上がり(キャピタルゲイン)が期待できない場合が多い
- 複利の力を最大限使えない
という特徴があるからです。
この辺りをより詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますのでよろしければどうぞ。
≫高配当株投資のデメリット【高配当株はどんな人に向いてるの?】
専門的な知識が必要
高配当株投資は、基本的にどの銘柄をどのタイミングで買うかを自分で決める必要があります。
よって、個別銘柄の分析や市場の動向を探るなど、専門的な知識がとても重要になってきます。

逆を言えば、専門的な知識をつけたい人には向いているとも言えます。
買うタイミングを考える必要がある
高配当株投資においては、その購入する株を一生持っているくらいの気持ちで購入する事が大事です。
しかし、だからこそ、買うタイミングが重要で、なるべく安い所で買って利回りを上げることが重要になります。
ポートフォリオを自分で管理する必要がある
ポートフォリオとは、自分の持っている株の構成の事です。
高配当株投資では、基本的にどの銘柄を買うかは自分で決めますので、自分の資産のうち何%をどの銘柄に充てるかなどを全て自分で管理しなければなりません。
また、一度ポートフォリオを組んだ後も、保有銘柄や市場の動向を察知して、常にポートフォリオの調整・管理も行う必要があります。

自分の資産の●%でA銘柄を買って、〇%でB銘柄を買って・・・このポートフォリオだと利回りは▲%になるから・・・

インデックス投資に比べると、自分の手間がかかります。インデックス投資は投資信託なので、この辺の管理は全てプロがやってくれます。
※因みに、少額から高配当株投資を始めるなら、1株から買えるSBIネオモバイル証券が良い(少額でもポートフォリオを組みやすい)のですが、少額でなければ証券会社は特にこだわる必要はありません。証券会社への口座開設は無料なので、迷ったら面倒でない範囲でいくつか開設しておきましょう。
減配リスクがある
高配当株投資には、減配リスクが常に付きまといます。
減配とは、その名の通り、配当金が減らされてしまうという事で、減配する会社のほとんどは業績が悪くなったために減配をします。
よって、当初自分が見込んでいた利益を得られなくなるという事なので、他の銘柄に買い替える等の対応が必要になります。
【良いとこ取り】米国高配当株ETF投資という選択肢

米国高配当株ETFとは
ここまで、インデックス投資と高配当株投資の特徴を見てきましたが、もう一つご紹介したい手法があります。
それは、米国高配当株ETF投資というものです。
米国高配当株ETFとは、高配当株投資の一種ではあるのですが、簡単に言うと「インデックス投資並みに手間のかからない高配当株投資」です。

どういう事?

インデックス投資と高配当株投資の良いとこ取りをしていると思って下さい。
そして、米国高配当株ETFというのは、米国の高配当企業の株を詰め合わせたセット商品です。
ではなぜ、米国株なのかと言うと、日本株には優良な高配当株ETFが存在しないからです。よって、日本株で高配当株投資をするには、自分で詰め合わせセット商品を作る必要があります(これがポートフォリオを組むという事です)。
そして、米国高配当株は優良なETFが存在するため、 SBI証券 であればインデックス投資のようにドルコスト平均法で購入していく事ができます。
だからこそ、高配当株投資でありながら、インデックス投資並みに手間をかけずに投資が可能になるのです。
「でも、アメリカの株を買うなんて難しそう」と思うかもしれませんが、日本の株を買うのと何ら変わりはありません。
どうしても不安な方は以下の記事で、具体的なやり方を詳しく解説しています。
具体的にどのETFを買えばよいかも含めて解説しています。
米国高配当株ETF投資のメリット
では、この米国高配当株ETF投資のメリットを見ていきましょう。
- すぐに配当金と言う不労所得が得られる
- 売るタイミングを気にする必要がない
- 専門的な知識が不要(勝手に分散投資)
- 買うタイミングを気にする必要がない
- 一度設定すれば放置でOK(管理が不要な自動積立)
の5つです。
最初の2つは高配当株のメリットで、残りの3つはインデックス投資のメリットである事がお分かり頂けるかと思います。
米国高配当株ETFのデメリット
次にデメリットを見ていきましょう。
- トータルの利益はインデックス投資に劣る可能性が高い
- 為替リスクがある
の2つです。
1つ目は既に高配当株投資のところで解説済みですので、2つ目の為替リスクについて解説します。
為替リスクとは
米国の株を買うので、どこかのタイミングで円とドルを交換する必要があります(交換は証券会社がやってくれますので安心してください)が、この時に、円安か円高かで得をしたり損をしたりする事になります。
これを為替リスクと言います。
通常、日本の株を買う場合は株価だけ気にすれば良いのですが、米国株を買う場合はこの為替も気にする必要が出てきます。
ただ、個人的には資産が大きくないうちは、あまり気にする必要がないと思っています。資産が大きくないうちは影響が小さいからです。
もし、この米国高配当株ETFを中心に投資をするのであれば、資産が数千万円くらいに大きくなってきたら「為替リスクを考えて日本株もポートフォリオに加えておこう」くらいの対応で良いと思っています。
結論:正解は人によるからあなたに合うやり方を選ぼう

ここまでで、「インデックス投資」「高配当株投資」「米国高配当株ETF投資」の特徴を解説してきました。
そして、どれを選ぶのが正解かと言うと、あなたに合うものを選ぶ事が唯一の正解です。

どれが自分に合うかが分からないんだけど・・・

そういう人は、自分が投資をする目的をもう一度よく考えてみましょう!
以前から僕は、投資の手法と投資の目的を合致させることが大切と言ってきました。
⇒【最重要】投資で最も大事なことは「手法と目的の合致」
今回の結論も例にもれず、その人の投資の目的によって、どれが良いかが変わります。
例えば、投資目的が「老後資金の準備のため」という人と「短期間でお金持ちになるため」という人では、取るべき手法は全く違います。
これは、求めるリターンと適正なリスクがが変わるからですが、この辺りの詳細は、上記リンクの記事でご確認ください。
よって、まずは、あなたが投資をする目的を明確にすることがとても大事です。
なので、今この瞬間に投資をする目的をもう一度よく考えて下さい。
そして、その目的が明確になるまでは、ここから先の記事を読まないで下さい。
目的は明確になりましたか?
選び方の具体例
目的が明確になれば、あとはそれに適した手法を選べば良いだけです。
とはいえ、具体例があった方が分かりやすいと思いますので、AさんとBさんCさんという架空の人物に登場してもらって、どういう選択をすべきかを記載していきますので、参考にしてみて下さい。

具体例があれば僕でも理解できそうだ!

Aさん
・年齢は35歳
・求める利益:月1万円でいいから、投資の良さを実感したい。
・現在の資産:貯金は500万円
・投資をしながら、専門的な知識も身につけたいと思っている
・サラリーマンをずっと続けるつもりで、退職金や年金は心配していない

Bさん
・年齢は55歳
・求める利益:年間500万円
・現在の資産:今の貯金は1億円
・投資の知識は全くない
・今まで必死で働いたからもう働きたくない。投資のリターンだけで生活したい。

Cさん
・年齢は20歳
・求める利益:今は株による利益は要らないが、将来的にまとまった資産を築きたい
・現在の資産:貯金は50万円
・老後の資産作りを目的にして、うまくいけば早めにリタイヤしたい
Aさんの場合は、高配当株投資が向いているでしょう。
将来用と言うよりは毎月の収入を得たいという目的があり、また、高配当株投資は専門的な知識を要しますので、やっている内に自然と専門的な知識も増えていくという点でもAさん向けです。
Bさんの場合は、米国高配当株ETFへの投資が向いていると言えそうです。
専門的な知識がなくてもできるインデックス投資的な側面がありつつも、配当金という形で定期的に収入を得られるので、Bさんの目的にぴったりです。
但し、保有資産も大きいので、為替リスクも考慮し、それ以外の資産にも分散投資をする等の検討も必要でしょう。
Cさんの場合は、インデックス投資が向いているでしょう。
Cさんの場合は、今と言うよりは長期的になるべく多くの資産を作る事が目的ですので、最も投資効率が高くなる可能性が高いインデックス投資がピッタリです。

その人の投資目的や今の資産状況によって、選ぶ手段が変わる事がお分かり頂けたと思います。
ここでご紹介したのはあくまで一例です。
投資に明確な正解は存在しませんので、あくまで自己責任で、あなたの投資目的をよく考えて、あなた自身が適切な方法を選んでください。
もちろん全部やっても良い

というか、全部やっちゃダメなの?
ここまでは、どれか一つを選ぶという前提で解説してきましたが、もちろん全部やるというのも選択肢の1つです。
但し、注意点としては、資産が少ないと全てが中途半端になってしまう可能性があるという事です。
投資と言うのは、かけられる種銭の大きさが得られる利益を決めると言っても良いです。
⇒株式投資は種銭が全て【種銭の増やし方を3ステップで解説】
全部やるという事は、当然種銭も分散してしまいますから、自分が求めるリターンを得られないという事にもなり兼ねません。
個人的には、投資できる資金が月数万円程度であれば、どれか1つの手法に絞った方が良いかなと思いますが、ここも人ぞれぞれ考え方があり、正解がある訳ではありません。
因みに、僕がどうしているかは、以下の記事で紹介していますので、よろしければご参考にどうぞ。
⇒【実践】FIRE達成のために僕が目指すゴールと達成方法
インデックス投資で増やしてから高配当株投資に移行はあまり意味がない

インデックス投資で増やしてから、高配当株投資に移るのはどう?
インデックス投資が投資効率が良いなら、インデックス投資で増やしてから高配当株投資に移ろうかと思った方もいるのではないでしょうか。
否定はしませんが、個人的にはあまりおすすめしません。
その理由は、
- 高配当株は買うタイミングが大事なので、インデックス投資が目標金額に達するタイミングと高配当株を買うのに適切なタイミングが合うとは限らないから
- 高配当株投資は専門的な知識が必要なので、いきなりやるとせっかくインデックス投資で増やした利益を無駄にするリスクがあるから
の2つです。
これらのリスクを負うくらいであれば、インデックス投資を続けたまま、毎年資産の4%を定額で取り崩すやり方の方がベターです。
これは、アメリカの有名な研究で明らかになった「4%ルール」に則って取り崩す方法で、例えばインデックス投資後の資産が6000万円としたら、その4%(240万円)を毎年取り崩し使っていきます。
すると、96%の確率で30年資産が持つことが分かっていて、場合によっては、大きく資産が増える場合もあるというものです。
要は、わざわざ資産を高配当株へ移し替えなくても、インデックス投資したまま取り崩していけば良いという事が研究からも明らかになっているという事です。
もちろん、必ずそうなる訳ではありませんが、わざわざ資産を高配当株へ移し替える意味はあまりないかなと思います。
但し、当然取り崩す分投資効率は下がりますので、目標金額になるまでは取り崩さないようにしましょう。
まとめ:しっかり考えてから投資を始めよう!

いかがでしたか?
今回の記事のポイントをまとめると
- インデックス投資は、手間がかからず最も資産の拡大を狙えるが、利益を受け取れるのは数十年先
- 高配当株投資は、すぐに不労所得を手にできるが、手間がかかり投資効率もインデックス投資に劣る可能性が高い
- 米国高配当株ETFは、インデックス投資と高配当株投資の良いとこ取りだが、為替リスクを負う
- 大切なのは、投資する目的を明確にして、その目的に合った手法を選ぶこと
こんな感じです。
もう一度結論をおさらいすると、インデックス投資と高配当株投資どちらが良いかと言うと、「正解は人によるからあなたに合うやり方を選ぼう」という事です。
そのために大事なのは、それぞれの投資方法の特徴を理解することと、あなたの投資目的を明確にすることです。
まだ曖昧な部分があるようでしたら、もう一度この記事を読み返してみて下さい。
「会社を辞めたい」「自由に生きたい」など、人ぞれぞれ理想の生活があるかと思いますが、投資と言うのは、正しく実践すれば、その理想を実現する強力な武器になります。
一番大事なのは実践する事です。実践しないといくら考えたところで意味はありません。
でも、焦りは禁物です。まずは、この記事を読んで、しっかり自分の投資目的とそれに合う手法を考えて下さい。
そこが明確になるまでは、迂闊に投資をはじめてはいけません。
自分の中で明確になったら、以下の記事を参考に一歩一歩投資をはじめて行って下さい。
今回の内容が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
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