
・株の分析をする上で必要な知識を知りたい
・ファンダメンタル分析とテクニカル分析ってよく聞くけど、何のこと?
こんな疑問にお答えします。
・株分析の基礎知識【初心者はこれだけでOK】
①-1 ファンダメンタル分析とは
①-2 ファンダメンタル分析の基礎知識
①-3 ファンダメンタル分析でわかる事
②-1 テクニカル分析とは
②-2 テクニカル分析の基礎知識
②-3 テクニカル分析でわかる事
・まとめ
株分析の基礎知識を知りたいあなたへ
「ファンダメンタル分析とテクニカル分析って何?」
「株の分析ってどうやればいいの?」
と思っていませんか?

僕も株を始めたばかりの頃はそうでした!
しかし、この分析方法を知らないと、数ある銘柄の中からどの株を買っていいのかも分かりません。
そこで今回は、株を分析するための基礎知識を解説します。
初心者であれば、まずはここに記載する知識だけで十分かと思います。
因みにこの記事を書いている僕は、株式投資歴6年程。現時点で通算800万円以上の利益を出してきています。
そして、この記事で基礎知識を身につけたら以下の記事で具体的な分析方法を紹介していますので、本記事で基礎知識を理解できた後に読んでみて下さい。
では、行きましょう!!
株分析の基礎知識【初心者はこれだけでOK】

株の分析の仕方には、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の2種類があります。
それらについて、解説していきます。
①-1ファンダメンタル分析とは
ファンダメンタル分析とは、企業の業績や財務状況などをもとに、「その企業の価値」を分析する手法です。
基本的には、分析で導き出した「企業の価値」と「市場で評価されている価値(株価)」を比較し、割安であれば購入して値上がりを狙っていく事になります。
①-2ファンダメンタル分析の基礎知識
ファンダメンタル分析をするにあたって、知っておくべき基礎知識は、以下の通りです。
と言っても、覚える必要はなく、見て内容が分かればOKです。
売上高 | 企業の主たる商品やサービスを提供することによって得られた売上の合計額 |
営業利益 | 企業が本業で稼いだ利益 |
経常利益 | 企業が事業全体から経常的に得た利益 |
純利益 | 全ての収益から、全ての費用を差し引いた利益であり、最終的に企業に残るお金 |
時価総額 | その企業の価値を表す指標。時価総額=株価×発行済株式数 |
EPS | 1株当たり当期純利益。EPS=当期純利益÷発行済株式総数 |
PER | 株価と会社の利益を比べた指標。株の割安さを表す。一般的にPER15倍以下は割安とされる。PER=株価÷1株当たり当期純利益 |
BPS | 1株当たり純資産。企業の安定性を表す。BPS=純資産÷発行済み株式数 |
PBR | 会社が解散した時に株主が貰える理論上の1株当たりのお金と今の株価を比べる指標。株の割安さを表す。一般的にPBR1以下は割安とされる。PBR=株価÷1株当たり純資産 |
ROE | 株主から集めたお金(自己資本)でどれくらいの利益を生んだかを表す指標。日本企業の平均は約10%程度。ROE=当期純利益÷自己資本×100 |
それぞれの相関図は以下の通りです。

ここに書いてある事が理解できれば、基礎知識としてはばっちりです!
①-3ファンダメンタル分析でわかる事
ファンダメンタル分析でわかる事は、「企業の株価」です。
そして、ファンダメンタル分析では、数年後・数十年後の企業の価値も視野に入れて分析します。
株価というのは、中・長期的にはその企業の価値に収束していきます。
しかし、株式市場と言うのは、往々にしてその価値と株価が乖離する事があります。
その乖離に目つけて利益を上げていくのが、中長期投資でもある訳です。
よって、ファンダメンタル分析は、将来の成長性も含めた企業の価値を分析し、今の株価との乖離を分析するものと言えるのです。
この事から、中・長期投資をするのであれば、このファンダメンタル分析は必須のスキルと言えます。
②-1テクニカル分析とは
次は、テクニカル分析です。
テクニカル分析とは、株価チャートなどの株取引のデータをもとに、「その株の需要と供給」を分析する手法です。
基本的には、分析した「その株の需要と供給」から、次の瞬間に株価が上がるのか下がるのかを予測し、そこに賭けていく事になります。
②-2テクニカル分析の基礎知識
テクニカル分析においては、株価チャートを使用します。
この株価チャートというのは、これまでの株価の推移を記録したグラフと思って下さい。
株価チャートは、各証券会社のHPやYahoo!ファイナンスなどの情報サイトで誰でも見る事が出来ます。
そして、その株価チャートでテクニカル分析をするにあたって、知っておくべき基礎知識は、以下の2つです。
ローソク足
ローソク足とは、「始値」「高値」「安値」「終値」を表す図の事です。
・高値:指定した期間で最も高い株価
・安値:指定した期間で最も安い株価
・終値:指定した期間で最後につけた株価
例えば、以下の図を見て下さい。
指定する期間を1日間とすると、その1日の間の「始値」「高値」「安値」「終値」が以下のようにチャート上に「ローソク足」として記録されます。
なお、その期間に株価が上昇した場合は胴体が白抜き、下落した場合は胴体が黒塗りにされるのが一般的です。(チャートによっては、上昇時は赤、下落時は緑など色を分けて表現する場合もあります)
株価が上昇した場合

株価が下落した場合

移動平均線
移動平均線とは、過去の一定の期間における株価の終値の平均値を結んだ折れ線グラフの事です。
例えば、「25日移動平均線」は、その日を含めて過去25日間の終値を足して25で割った値を毎日計算し、それらを線で結んだ折れ線グラフになります。

この移動平均線は、株のトレンドを掴むのに使用します。
株のトレンドとは、簡単に言うと、株価が上昇傾向にあるのか下落傾向にあるのかという株価の方向性を大まかに表すものです。
株価と言うのは、上昇傾向にある株は今後も株価が上昇しやすく、その逆も同様なので、そういった意味でこのトレンドを掴む必要があります。
その他の指標
実はテクニカル分析に使用する指標は、これ以外にもかなりたくさんあります。
しかし、短期投資をする場合はそれらの指標も理解する必要があるかもしれませんが、中・長期投資をするのであれば、テクニカル分析についてはそこまで深く理解する必要はないです。
そして、短期投資はどうしても特別なスキルが必要になるため、僕は初心者の方にこそ、中・長期投資をおすすめします。
なので、初心者が中・長期投資をするのであれば、基本的にはここで紹介した2つだけ知っておけば大丈夫です。
②-3テクニカル分析でわかる事
テクニカル分析でわかる事は、「直近の瞬間的な株価」です。
先程、ファンダメンタル分析のところで、株価は「中・長期的には企業の価値に収束する」と書きましたが、実は「短期的には需要と供給で決まる」のです。
どういうことかと言うと、株価と言うのは、その株を買いたい人が希望する「買値」(需要)と売りたい人の「売値」(供給)のバランスが均衡した値なのです。
これは普段の買い物でも同じですよね。
何か物を100円で売りたくても、90円で買いたい人しかいなければ、取引は成立せず価格は決まりません。
その後、両者が歩み寄り、お互いが95円で納得して始めて、その物には95円というか価格が与えられます。
テクニカル分析もこれと同様で、その株のその時点での需要と供給を分析し、直近の瞬間的な株価を予測するものと言えるのです。
この事から、短期投資をするのであれば、このテクニカル分析は必須のスキルと言えます。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントをまとめると、
- 株の分析の仕方には、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の2種類がある
- 初心者に必要な基礎知識は、ファンダメンタル分析では10個の指標、テクニカル分析では2個の指標を知る事である
- ファンダメンタル分析は中・長期投資向けで、テクニカル分析は短期投資向けである
こんな感じです。
繰り返しになりますが、需要と供給を予測するテクニカル分析は短期投資向け、その企業の価値を分析するファンダメンタル分析は中・長期投資向けとなります。
ここで気を付けたいのは、短期投資はゼロサムゲームになり易いという事です。
この事から、僕は初心者には特に中・長期投資をおすすめします。
なお、冒頭でも紹介しましたが、僕が実践している具体的な分析方法は、以下の記事で紹介していますので、今回の記事で基礎知識を理解できた方は、ぜひご一読下さい。
今回の内容が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
コメント