
ナンピン買いはやっちゃダメと言われるけど本当?
今回はこんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・そもそもナンピン買いとは?
・ナンピン買いは絶対やってはいけないのか
・ナンピンで成功するための守るべき3つの条件
・まとめ
「ナンピン買いはよくやっちゃダメと言われるけど、本当の所どうなの?」
と思っていませんか?

僕もネットや本で「ナンピンはダメ」というのを見る度、本当なのか疑問でした。
なぜダメかと言うと、「損が拡大してしまうから」「ナンピンではなく損切りをすべきだ」と言うのが多いんですが、正しく理解しないと利益を出すための強力な武器を失う事になり兼ねません。
もちろん、全てナンピンしても良い訳ではないですが、実はナンピンは使いどころによっては大きな武器になるというのが僕の考えです。
因みに僕は、株式投資歴6年程でこれまで通算800万円以上の利益を出してきました。
そこで今回は、ナンピン買いをする時に守るべき3つの条件を解説します。
この条件を意識すれば、あなたもナンピンを強力な武器に変えられるでしょう。
では、行きましょう!!
※あくまで個人的見解ですので、株式投資は自己責任でお願いいたします。
そもそもナンピン買いとは?

ナンピン買いって何?と言う方向けに簡単に解説しますので、もう知ってるという人は読み飛ばしてください。
ナンピン買いというのは、自分が買った株価より下がった時に買い増しをする事です。
例えば1000円で100株買った株が900円に下がってしまったとします。その時に、900円でもう100株買い増しする。
すると、200株購入平均価格が950円となり、所有株の平均価格が50円下がることになります。仮にそこから株価から950円まで上がれば、損益±0円になります。
このように、ナンピン買いには平均単価を下げられ枚数を増やせるメリットがある一方、それ以上に株価が下がれば損失が拡大してしまう側面があります。
ナンピン買いは絶対やってはいけないのか

ナンピン買いは絶対にやってはいけないのか?そんなことはないです。
なぜかと言うと、その理由はシンプルです。
株の儲かる原則は安く買って高く売る事ですが、一番安いポイントで買うなんて事は至難の業です。不可能と言っても差し支えないでしょう。
もちろん自分が割安と思う水準で買う事は大前提ですが、それ以上に株価が下がった時にナンピンする事は、株価を厳密に予想することが困難な株式投資において、枚数を増やすための合理的な手段です。
そして、これが強力な武器になります。
むしろ投資で成功するためには、株価が下がった時にチャンスだと思って喜んでナンピンするくらいでないといけないと思っています。
もっとも、あなたが株価の底のもしくは底に近い株価を確実に言い当てられるなら、ナンピンをせずに欲しい株数を一括で買ってももちろん問題ないですが、それも難しいですよね。
但し、だからと言って、いつでもナンピンして良いかと言うとそんな事はありません。
そこには条件があるのです。
ナンピンで成功するための守るべき3つの条件

では、その条件とは何なのか解説したいと思います。
ファンダメンタルに問題がないことが絶対条件
まずは、ファンダメンタルに問題がないことが絶対条件です。
ファンダメンタルに問題がないというのは、あなたがその株を買った理由が崩れていないという事です。
例えば、あなたがその株を買った理由がその企業の業績の成長性の場合、その成長性に何も不安がないのであればナンピンして良いかと思います。
例えばこの場合に最もダメなのは、成長性に影響する悪材料が出て急落した時に、ナンピンする事です。
これは絶対にNG。この場合は、一目散に損切りするのが正解でしょう。
株価と言うのは、良くも悪くも上にも下にも株価がオーバーシュートします。
そこが、利益を出すためのチャンスなので、そこでびびらずに買い向かえるかどうか。
その拠り所となるのは、やはりファンダメンタルです。
可能なら上昇トレンドの継続を見極める
2つ目は、ある意味理想論ですが、できるのであれば上昇トレンドが継続しているのを確認してからナンピンする方が良いでしょう。
こちらは、テクニカル分析要素の話になります。
いろいろと方法はあるでしょうが、例えば移動平均線で反発したことを確認して買うというのが最もシンプルでしょう。
但し、このトレンドと言うのは確実に分かるのは、後になってからだと思っています。
少し反発したからと言って上昇トレンドが継続していると確実には言えないですし、その後株価が下落することは往々にしてあります。
逆に大きく反発するまで待っていると、今度は高値掴みの可能性が出てきてしまいます。
なのでこれは可能であればと書いています。
少なくとも初心者の方には難しいと思いますので、今の価格が割安だと自信があるのであれば、気にせずその値段で買ってしまってよいと思っています。
万が一、それより株価が下がってしまっても、本当に買った値段が割安なのであればゆくゆくはその値段を超えて利益になる確率が高いですからね。
追加購入のための資金は残しておく
3つ目は追加購入のための資金は残しておく事です。これもとても大切なことです。
先程も言った通り、株価を厳密に予測するのは困難です。不可能と言っても良いかもしれません。
なので、あなたがナンピンをした価格よりも、更に下がってしまう事は全然あり得ます。
しかし、あなたがナンピンをした時の割安だという判断が正しいと仮定すると、それよりも価格が下がっている状況と言うのは更に大きなチャンスなのです。
その時に追加で購入する資金がないと、みすみすチャンスを逃すことになり兼ねません。
そしてもう一つは、心理的な要因です。
追加購入資金があれば、株価の下落をチャンスと捉えることが可能です。
しかし、追加購入資金がない場合は、チャンスにはなり得ません。買うという選択肢がない以上、株価の下落は、イコール損失の拡大以外の何物でもないのです。
こうなると、損失の拡大に耐えかねて不本意に損切りしてしまう(安値で売らされる)という事態が発生してしまいます。
ここで注意したいのは、何も損切りが悪い訳ではないという事です。不本意な損切が悪いのです。
よって、ナンピンをする場合であっても、必ず資金の余力を残しておく事。これが3つ目の条件です。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、ナンピンをする時に守るべき3つの条件を解説しました。
今回の記事のポイントをまとめると、
- ナンピン買いというのは、自分が買った株価より下がった時に買い増しをする事
- ナンピンは、株価を厳密に予想することが困難な株式投資において、枚数を増やすための合理的な手段となり、それは強力な武器になる
- ナンピンする時の条件は、「ファンダメンタルに問題がない事」「可能なら上昇トレンドである事を見極める」「追加購入するための資金の余力は残しておく」の3つ
そもそもの話をすると、その買いがナンピンに該当するかどうかは、あなたの買値によります。
しかし、株式市場はあなたの買値がいくらかなんて何の関係もありません(市場に影響を与える程の株数を持ていれば別ですが)。
なので、株式投資をする際に、自分の買値を基準に物事を判断してしまうと思いもよらぬ失敗をしてしまうのですが、ナンピンは絶対ダメと言う人は自分の買値を基準に物事を考えてしまっているのです。
この観点からも、ナンピンは絶対ダメというのがナンセンスなのが分かりますよね。
株式投資には、絶対はありません。
こうすれば儲かるやこうすれば損をするという絶対的な法則はありません。なので、一律でこれはダメという考え方は少し危険な気がします。
なので、メリットやデメリットを考えて、その場その場で確率の高い方法を選べる事を目指す方が建設的だなと個人的には思います。
ナンピンに関しても同じで、絶対ダメなのではなく、使い方によっては株式投資で成功する大きな武器になりますので、ぜひあなたも今回解説した点を意識してみて下さい。
今回の内容が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
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